イベントスチル

 

 

 

   

藤堂

 

梓君ですが、この状態で連れ出すのは、些かリスクが高すぎます。

例えば、大きなゴミ袋とか……ダンボール箱に入れて、回収するなんてのは……あまり気は進みませんがね。

 

JJ

 

ゴミ出しのふりをして、ここから運び出すんだな……おい、お前。適当なの、ありそうか?

ジュン

 

……ちょっと待っててくれ。

 

  ジュンはそう言うと、俺達の目指す方向とは別の場所に走っていった。

 

JJ

 

……しかし、マスター。大丈夫か? 奴を信用して……

藤堂

 

 

裏切るつもりなら、さっき宇賀神と会った時に密告の機会があったでしょう。

大丈夫ですよ。彼は小心者ですが、根はとてもまじめです。

 

JJ

 

マスターが言うなら……今は信じるよ。

 

藤堂

ありがとう。でも、この街で生きていくのなら、そういう用心深さは必要です。