加賀美 遥（かがみ はるか

白金台に実家がある、上流家庭の出。 父・母・姉・妹３人の女系家族の中で育ったため、女性の扱いが身に染み付いてしまっている。 今は大学近くのマンションで一人暮らしをしている。 非童貞で歴代彼女とも関係を持ってきたが、セックスに愛を感じられず、つい淡白な対応に。結果、ことごとく破局してしまう。 創士のことは、その熱視線に偶然気づいてから、そこはかとなく気になっていた。 ちょうど付き合っていた彼女と別れたのをきっかけに、自ら声をかけてお付き合いを始める。 ホントは… 自覚はないが、好きな子には意地悪してしまう。特に性的にイジメたい。 今までの彼女たちとは体の相性が悪く、表には出ることがなかった一面。 創士が恥ずかしがりながら求めてくる顔が好き。

「そんなに見つめられたら、穴が開いちゃいそうなんだけど……？」 「あんまり可愛いこと言わないで。抑えられなくなる、から……」

姫野 創士（ひめの つくし）

素直になれないだけの小動物系ツンデレ男子。 ゲイバーを営む父に育てられた、一人っ子。現在も店の二階の居住スペースで父と暮らしている。 その環境の所為か、気づいたときには同性が好きだった生粋のゲイ。 子供の頃、深夜の店内で父が常連客とシているところに遭遇。 何の知識もないまま見てしまったからか、嫌悪感などはなかったが“自分もいつか……？”と不安と恐怖が膨れてしまいトラウマに。 結果、男性恐怖症になり、付き合ってもキス以上に進めず破局。 それらを隠そうと、関わるなオーラを出しているつもりだが根が素直なので、すぐに丸め込まれてバレてしまう。 ホントは… 男性恐怖症のため、童貞処女だが性には多感。 今まで怖かっただけの性的接触が、何故か遥にはほとんどなく いつも、ついつい焦れて自分から迫ってしまう。

「ご、ごめんなさいっ！　違った！　べ、別にアンタのことなんて見てないし！！」 「アンタに触られるのは、不思議と怖くない……ううん、もっと触って？」

姫野 創史郎（ひめの そうじろう） 創士の父親で、タチ専のバイ。ゲイバーを営んでいる。 自分もバイな上に、ゲイバーで育ててしまったため息子がゲイになったのは必然だと思っている。 何事にも柔軟で、創士にとっても良き理解者。 創士は当時付き合っていた女性との間にできた実子。 女性とは結婚せず、出産後すぐに創士を親権ごと引き取った。