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ビルの隙間の月明かり……ナイフの照り返しが、鋭利にこちらに向かってくる。
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梓 |
うわああああああっっ!!! |
ナイフを両手で握っての、刺突。 |
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予想はしていたが、幼稚な…… | |
JJ |
チッ――! |
すぐに身を翻し、ナイフをかわす。 |
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梓 |
ハア、ハア、ハア……この、人殺しめ……! |
怯えながらも、その目は確かに怒りを湛え、俺を見据えていた。 |
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JJ |
(こいつ……) |
俺は梓に向き直る。 |
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