劉 | ふん……私もすっかり退屈していた所だ。貴様がここに来るまで、相当待たされた。 仕事中に、寄り道をしてトラブルに巻き込まれたらしいな…… 全く、気を付けろ。貴様の本来の役目は、私の護衛なのだからな。 |
JJ | ああ……アンタは、俺の身に起きた事を知っているのか? |
劉 | 稲城という刑事に会っただろう。ヤツから取り調べの報告は受けている…… ……まあ、貴様には追々経緯を話してやる。 |
劉の手が俺の頭をかきまわし、軽く叩いてくる。親愛の情なのだろうが、劉の力は強く、正直少し痛かった。 | |
JJ | …………一応聞くが、アンタはどうしてここに? |
劉 | ここは私の別宅だ。飯も悪くないし、掃除も行き届いている。下手なホテルより快適だ。 狙われるリスクも減り、都合が良い。…………まあ、刺激がないのが難点だがな。 |