イベントスチル

    イベントスチル18

       
       その日の夜、瀬戸は仕事帰りの梓に声をかけた。
       
    瀬戸 遠野、今日は飲むぞ!
    大いに喜べ、この辺りで一番上等な店に連れていってやる!
       
       そう言って瀬戸が案内した店は、バラックのような作りだったが、確かにこの辺りでは上等な店だ。
       
    今日は、屋台じゃないんだ? 何かのお祝い?
       
    瀬戸 ああ。遅くなったけどよ……ま、お前の歓迎会だ。
    たまには、いいメシ食おうぜ。屋台ばっかじゃ、力も出ないしよ。
       
    あ、ああ……ありがとう。
       
       個室になっている部屋で大きなテーブルを囲む……馴染みの店なのか、瀬戸は慣れた様子で注文していく。
       
    瀬戸 オヤジ、ビール全員にジョッキで。
    あと、パイナップルの炒飯と、茄子のスパイシーサラダと、エビのグリーンカレーね。
       
    おい……随分食べるんだな。
       
    瀬戸 当然だろ。俺らは一日、肉体労働してんだからよ。おい……水、まだかよ!
       
       そう言いながら、瀬戸はしきりに周囲を見回す。